なぜ、私が地域づくりに取り組むのか。
高齢化・過疎化が進む栗原市花山地区。
人口は1,200人を切り、空き家が90軒近く存在する、中山間地域です。
限界集落や耕作放棄地が点在し、かつて主力産業であった林業が衰退したことから、森林の整備もされていません。
これといった観光地もなく、平成20年の「岩手・宮城内陸地震」で甚大な被害を受け、人口流失に歯止めがかからないのが現状です。
こうした地域で生計を立てようとするのは至難の技。
移住当初農業で身を立てようと夢想しておりましたが、農業の現実を知り、夢は無残に打ち砕かれたのです。
収益性の悪い農業に就職せず、都市部に人口が流出するのも必然。
負の連鎖が続いたまま-今日を迎えています。
国内で人口減が続く今、花山のような消滅の危機にある中山間地域は多数あるでしょう。
花山が消滅してもしょうがないし、時代の流れではないか。
そう思う人が多数派でも(現時点では)やむを得ないことと考えています。
では。
なぜ。
時勢に抗ってまで、典型的な中山間地域である花山に住み続け、地域づくりに取り組むのか。
仮に、花山が消滅すれば、次は隣接する一迫・鴬沢両地区が消滅の危機を迎えることでしょう。
一迫・鴬沢の次は栗原市全域が消滅の危機を迎えます。
連鎖するかのように、食料自給率は下降の一途を辿り、水源涵養のために投下する税金は拡大します。
首都圏へこれ以上人口が流入して、万が一発生する「首都圏直下型地震」。
被害の規模は「東日本大震災」に比すべくもないでしょう。
そうならないために、中山間地域でも生計が成り立てるように。
花山で、先ずモデルを作り上げたい。
このモデルが全国でも通用すれば、これ以上首都圏に人口が集中しなくても済むのではないか。
首都圏から地方に、そして里山に人口が流入するキッカケになるのではないか。
日本全国の里山が持続するために、花山が参考事例となり得るように。
私が、地域づくりに取り組む、たった一つの理由です。
この記事へのコメント
花山人
地域づくりに取り組むことの大切さや理由は、とても冷静に分析されていて関心します。^_^
花山に生まれ育ち、気づかないこと、外からの目線、いろいろありますが、移住された人の意見は、とても重要で新鮮だと感じます。もともと地域の人は、そのような方に、これまでも興味と期待感があります。さまざまな事業があるようですが、次世代まで繋がり、花山が少しでもムーブメントできたら最高と思います。
成功も、失敗もとにかく何かやることが一番大事なんでしょうね。中々、日々の生活で私はできませんが。^_^
時が、止まることが一番怖いですからね。
すいません、勝手なコメントで!でわ、ご自愛下さい。
すがわら
私たちは生きるのが必死で、なかなか将来の目標も目的も持てずにいます。毎日、追われるようにやらなくてはならないことをこなすだけの状態で、自らの発信も個人的なことでしかありません。
あまりに大きく広がりのある事業をされていて、参考にさせていただくには無理がありますが、今後も拝見させてください。
管理人
コメントありがとうございます。
中々お返事できずに恐縮です。
7月になってからというもの異様な時間の速さに恐れ戦いております(^_^;)
一つひとつの案件に丁寧に取り組んで参りたいな。。。と願いつつも凡夫のカナシサ、思うに任せず・・・
それでも通勤時間がゼロの強み(?)を活かし、粘り強く行っていきます。
(どれも楽しいのでストレスにならないのが花山での生活の醍醐味です(^O^))
管理人
いつも温かなコメントを頂戴し、ありがとうございます。
むしろ私たち一家はすがわら様の頑張りに触発されている点が多々あります。
特に妻はそのような印象を持っているようです。
私たち一家は例えて言うとようやく芽が出た新芽のような存在で、すがわら様のように大地にどっしりと根を張った広々とした樹にはなっていないように感じております。
むしろこれから教えていただくことがたくさんあるように感じております。
どうかよろしくお願いします。
すがわら
忙しい時に限って、一大事が起こるようで、今回もそのことで1カ月費やし、いろいろ関係者にご迷惑をおかけしています。
とはいえ、何とか少しずつ進んできました。
思った以上に遅いスタートで、雪が気になる時期にはできなくなってしまうという所に住んでいるので、春から秋はあっという間に過ぎるのです。
その割に今年は暑い夏。
ご自愛ください。皆さんがご健康であればこその活動ですから…
管理人
コメントありがとうございます。
充実した夏をお過ごしのご様子、とても嬉しく思っております。
秋になったらすがわら様にお会いすることを夢見て家族一同励んでおります。
今年の夏は本当に暑いですね(>_<)
どうかご自愛くださいますようお願い申し上げます。